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当支部では11月29日、本部から日野原大先生をお迎えし高松テルサにおいて鑑賞会を開催いたしました。当日
の会員参加は20名でした。鑑賞会に先立ち初心者講座が開かれ川辺相談役が平安から幕末まで変化していく刀剣の
体配について、時代背景を織り込み解説しました。引き続いて鑑賞会に入りました。



















鑑賞会での鑑定刀は次のとおりです。

鑑定刀

  一号刀  太刀   国安

  二号刀  脇指   長谷部国重

  三号刀  太刀   師光

  四号刀  刀     清光

  五号刀  短刀   近江大掾忠廣


入札は三本で行われ、今回の入札鑑定成績上位者は下記の各氏でした。


  天位  谷   茂     地位   東畑 廣義    人位   大塚 勝士

入札鑑定後の解説では日野原先生から鑑定刀の見所を次のとおり解説いただきました。


一号刀は平安末期から鎌倉初期の体配の太刀。粟田口国安は鍛えが肌のつまったものと目がやや肌立ち、流れごころの肌が大肌となったものがあるが、刀は後者のもの。大変上品なものでした。




 二号刀は南北朝期の長谷部国重の直刃脇指で、鍛えは板目に柾目交え刃寄りが流れて柾がかり、総体に肌立ち、感じるものでした。







 三号刀身幅やや広く、元先の幅差まで開かず、踏ん張りのある反り備前の師の太刀でした。鍛えは板目に杢目交じり、処々流れて、地斑様の肌が交じり、肌合い整わず、映り立ち、刃文は小のたれ、小互の目、尖り刃等が複雑に乱れ、小づむ出来となっていました。



  四号刀は室町末期の清光で、複雑に乱れた焼きに高低があり、飛焼き交じり、覇気、迫力に満ちた末備前の上作でした。





 五号刀は身幅広い、寸延びて重ね厚く無反りの短刀で、鍛えは肥前刀の特色である米糠肌に、中直刃に足、葉入り、沸深く、小沸が良く付き、地刃ともに明るく冴えていますが、匂い口が帯状となり、刃の中の沸が互の目様に掻き取られているところに肥前刀の特徴が良く表れていました。また、吉長による表に三鈷剣、裏は真の倶利伽羅の彫りがほどこされ、龍が四つの爪で剣をしっかり掴み、今正に剣を飲み込もうとするものでした。
   

                                                      讃岐支部 川股 賢司