鑑賞会開催

当支部では本部から檜山正則先生をお迎えし、212日高松テルサにおいて理事会・鑑賞会を開催しま
した。
氷雨まじりの中、会員の出足に影響するのでないかと危惧されましたが、20名余の会員が参集し
ました。
理事会では川辺支部長から18年度の事業計画について提案し、本部講師派遣依頼による鑑賞会
3回実施することなどが決定されました。一方、鑑賞会では、鑑定刀5本を中心に、会員所蔵の鑑賞刀
、拵え、小道具等10数点が整然と並べられ、会員は1口ごと、ゆったりと鑑賞していました。


                                   

               


鑑定刀は次のとおり。
 一号刀 刀  廣實
 二号刀 刀  一文字
 三号刀 刀  南紀重国
 四号刀 刀  多々良長幸
 五号刀 短刀 大左
入札は三本で行なわれ、今回の入札鑑定成績
上位者は次の各氏でした。

天位 川股賢司
 地位 丹生寿男
 人位 谷 茂信

入札鑑定後の解説では檜山先生から鑑定刀の見所を次のとおり、分かりやすくご教示いただきました。
 一号刀は、自身の作品は少数であり、国広の代作代銘者でないかといわれているなど興味深いものであ
ること。

 二号刀では古刀と新刀の丁子刃の相違を四号刀の多々良長幸、鑑賞刀の是次と比較して、頭がうるむ、
まると指摘。また、皆が悩んだ三号刀では柾がかる地金、鎬高く、重ね厚い作り込み、掃きかけた帽子
などから大和伝を示していることに留意すべき。

 四号刀の作者は末備前風な出来が多く、腰の開いた互の目を焼くのが特徴。
 五号刀は南北朝初期の体配で帽子の出来から左であることが分かる。
なお、当支部ではインターネット上にホームページを掲載いたしました。一度、ご覧頂きましたら幸い
です。
「刀剣」「讃岐支部」で一発検索できるようです。試してみませんか。
                                 讃岐支部 川股賢司

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