支部18年度総会並びに鑑賞会開催

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16年度総会、川辺支部長

鑑定刀解説 檜山講師

 讃岐支部では5月14日、屋島の麓,高松テルサに於いて総会並びに鑑賞会を開催しました。本部講師は檜山正則先生をお迎えし、支部会員30余名が参加しての鑑賞会となりました。
 鑑賞会に先立ち当支部顧問、衆議院議員平井卓也先生の挨拶、続いて別室に於いて開催された理事会の内容説明、平成17年度事業報告及び会計報告、18年度の事業計画が上程され承認されました。
 鑑賞刀は会員所蔵の重要刀剣で吉岡一文字の刀、親国貞の短刀等名品揃えでした。拵えでは武者金具打刀拵(新作、三谷修史監修)が出品され参加者の目を引きました。珍し物では讃岐彫(狭貫彫)の刀掛けが出品されており、会員一同ゆったりと鑑賞しておりました。
鑑定刀は次の5口であり、檜山先生の講評がありました。
 一号 太刀 長船長光  直刃に乱れ映りが華やかに立っているのが見
                  です。
 二号 短刀 来国次    国の字体等についてご教示がありました。
 三号 刀   兼元(孫六)室町末期の姿であり、兼定の違いや、後代兼
                  元との三本杉の違を図に画いて判りやすく説
                  明がありました。
 四号 短刀 肥前国忠吉 二号刀との姿の違や、梅忠彫と越前彫 の違、
                  い特に不動明王の彫の場合は目の釣り上が
                  り方、姿が直立か腰をくねらせているか、火炎
                  の形など彫だけでも見分けが付くので参考に
                  するようにとのことでした。
 五号 刀 水心子正秀  助宏写しのため助宏への入札が多かったの
                  ですが、鎬幅が狭いこと、焼き出しが長いこと
                  や帽子の違などの説明がありました。会員の
                  質問に対しても丁重に図を画いて判りやすい
                  回答ががありました。
 鑑賞刀  @ 刀      井上和泉守国貞
        A 脇指    和泉守藤原国貞
        B 太刀    無銘 一文字     
        C 脇指    常陸国宗重
拵え    4振り
刀装具  10点

入札鑑定の結果は次の通でした。
 天位  丹生寿男
 地位  東畑広義
 人位  小林昭等 谷茂吉

 鑑賞終了後、懇談会の席に移り会員一同、刀剣談義は無論のこと、その他の美術関係や会社の話やら楽しい時間をすごしました。
 讃岐支部が発足して一年が経ちました。新しい企画として支部長副支部長宅など3箇所を巡回しての勉強会も5回開催し好評でした。(ホームページをご覧下さい。)古い人は30年以上、初めて参加の人も居り、新会員も増えてにぎやかでした。趣味の会ですので(和)を大切にして今後も会員全員で支部活動に取り組み頑張りますので、よろしくお願いします。                
                              さぬきしぶ 多田 利明

会員の鑑定刀の鑑賞

会員の小道具及び外装の鑑賞

会員の鑑賞刀の鑑賞