神戸支部で交流

9月28日ペアーレ神戸で開催された神戸支部主催の鑑賞会へ讃岐支部から福本支部長ほか2名がおじゃまさせていただきました。これは讃岐支部が20年度の取り組みとして他支部との交流を図ることを目標としており、これを実現したものです。
 会場到着までは初めての試みで、期待しながらも大層緊張していました。しかし、会場へ一歩入りますと、林常務理事さんをはじめ会員の皆様方にあたたかく迎えられ、旧友に再会したような気持ちになりました。会場の中央では小泉神戸支部長が初心者講座の講師として、日本刀の鑑賞の要諦について講義されていました。温顔な風貌でその語り口はソフト、初心者の方々も親しみの眼差しで聞き入っていました。講義後の質疑で“何でも聞いてください”の声が掛けられますと、次々と手が挙がり、逆鏨とはどのようなものか、二王一派がなぜ大和伝なのか、古刀と新刀の映りの違いはどこかなど、専門的な質問がされ、よく勉強されていることを感じました。

 鑑定刀(特製の柄巻きで保護)は近景の太刀、康継の脇差、是次の刀、来国光の短刀、元平の刀の5口で、1分のベルを合図に次の人に席を譲る作法でした。スピーディな公平な鑑刀で、きびきびとリズム感のあるものでした。入札は三本で行われ、当日の出席者30名の半数以上が入札され、その積極的な姿勢に頭が下がりました。また、判者の支部長も手際よく判定し札を返します。見事でした。
 入札鑑定のあと、福本讃岐支部長から鑑定刀の解説がありました。続いて判者の小泉支部長から天、地、人位の発表がなされ天位85地位80点、人位75点といずれも高得点であったことが披露されました。 

今回の神戸支部との交流では、
入場者のネームプレート着用、鑑賞会開会前の初心者向け講座の開設、鑑定刀への特製柄巻き、ベルト使用による1口1分鑑定、積極的な入札姿勢など、讃岐支部がぜひ見習いたいと思うことばかりで大変参考になりました。
 私達を快く受け入れていただいた神戸支部の皆様ほんとうにありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

讃岐支部   川股賢司