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]        21年度総会と鑑賞会

    

当支部では5月17日、本部から日野原大先生をお迎えし高松テルサにおいて平成21年度支部総会・鑑賞会を開催いたしました。当日の会員参加は27名でした。

総会では福本支部長から新しくなった役員体制の状況報告、20年度の事業報告及び決算報告、続いて平成21年度の事業計画案が提案され承認されました。引き続いて鑑賞会に入りました。

  総会開催                                     鑑賞会


















鑑賞会での鑑定刀、鑑賞刀は次のとおりです。

 鑑定刀 
 一号刀 太刀 僧定秀

     二号刀 刀  青江(大磨上)

三号刀 短刀 吉光

 四号刀 短刀 来国光

五号刀 刀  虎徹


鑑賞刀

刀      元重

      刀      井上和泉守国貞 


   脇差     井上真改

入札は三本で行なわれ、今回の入札鑑定成績上位者は次の各氏でした。

  天位 
小林 昭

地位 大塚 勝士

人位 東畑 廣義

入札鑑定後の解説では日野原先生から鑑定刀の見所を次のとおり解説いただきました。

       講師解説準備                             講師解説


















  一号刀は平安末期から鎌倉初期の体配の太刀。ねっとりとした肌合いで、直刃に小足入り、焼き落としがありました。全体的に古雅で大変上品なものでした。

二号刀は南北朝体配の青江刀でした。大切先で、小板目、小杢目交じり、段映りのある、逆足入った出来でした。南北朝期の豪壮な刀でした。

三号刀は平造り包丁風の造り込み、鎌倉中期の短刀姿で、上品、重ね頃合で、小板目に地沸がつき、地味な中にもいかにも名刀と感じさせられるものでした。

四号刀は鎌倉最末期の短刀姿、大振りで、来肌のあらわれた、沸映り立つ明るい出来で、来国光の典型作でした。

五号刀は親指を立てたような特徴のある帽子、数珠刃、はばき元近くのてこがね風の鉄と覇気ある風情は虎徹の特長を遺憾なく示していました。

なお、今年度の支部目標として、刀剣の正しい取り扱い、刀剣鑑賞の基本をもう一度確認しようとの観点から、鑑賞会に先立つ初心者講座を開設することが提案され、賛同を得て支部目標として取り組むこととなりました。

                                            讃岐支部 川股賢司