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当支部では9月27日、高松テルサにおいて秋の鑑賞会を開催いたしました。当日の会員参加は25名で、うち2名の新入会員はいずれも当支部のホームページを見て仲間となった方々で、新しい勧誘方法が実を結ぶうれしい結果となりました今回の会は初心者講座、誌上鑑定研究、鑑賞会と進められました
 
 初心者講座は、本部作成の刀剣取り扱い作法のビデオで基本を学んだあと、福本支部長から刀を相手に渡す作法など、補足がありました。
 また、三谷副支部長の拵えの取り扱いの解説では、拝見の際、長年の保存で傷つきやすくなっている柄糸には絶対に触れないよう細心の注意が必要との指摘があり、持ち主の気持ちを慮った取り扱いが必要と、初心者もベテランも認識を新たにしました。初心者講座に引き続いて、河西副支部長から、刀剣美術の紙上鑑定の方法についての、解説を勧めました。
 なお、今回は支部例会を行い、支部長所蔵刀による鑑賞会となりました。

鑑賞会での鑑定刀は次のとおりです。
鑑定刀
一号刀 太刀(額銘) 備洲長船住元重 特重
 内反りの特色を表した姿形で相州伝上位の作風を表した短刀でしたが、入札には苦労しました。
二号刀 短刀 則重 重要
内反りの特色を表した姿形で相州伝上位の作風を表した短刀でしたが、入札には苦労しました。
三号刀 太刀 国宗(備前三郎)重要
 やや長寸で腰反りのついた直調の小互の目小丁子など備前特有を表した太刀です。多くの方が備前の入札でしたが個銘が難しかった。
四号刀 短刀 来国光 重要
 小板目の良くつんだ典型的な来派の短刀でした。指裏に真の倶利伽羅の信国と思われる見事な浮彫りがあり、同じく彫りで苦労しました。
五号刀 刀  筑前国福岡住是次 重要
 反りの浅い寛文新刀の姿を呈した、丁子乱れに小互目など俗に烏賊の頭と称される独特の刃をしていました。多くの方が石堂一派に入札がありました。

入札は三本で行なわれ、今回の入札鑑定成績上位者は次の各氏でした。

天位 小林 昭等   地位 大塚 勝士    人位 菅 五男

                                              讃岐支部 川股賢司