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4月12)、新緑に包まれた屋島古戦場に程近い高松テルサに2F会議室に於いて総会及び鑑賞会を開催いたしました。
まず今年度総会を福本支部長が議長、三谷事務局の進行で開会され、第1号議案、平成26年度事業報告及び決算報告、続いて第2号議案、平成27年度事業計画案が提案され承認されました。
第3号議案、役員改選も続いて役員再選案も承認され、役員も新体制となりました。
最後に、中国、四国ブロック大会の開催と参加者の募集する話があり11名が参加することが決まりました。
総会終了後、続いての初心者講座は、白銀師(選定保存技術保持者)赤野栄一の仕事を放送したテレビ番組を視聴しました。尾張風二重金着はばきを製作していましたが、素材より火造り、蝋付け、鍛造、整形、色揚げと、一つ一つの行程が、細かい作業の連続で、大変な集中力たと感じました。
誌上鑑定では考察もヒントの文章からすぐに個銘に絞りこむことが出来ました。
昼食の後、協会講師の石井 彰先生をお迎えして、鑑賞会を始めました。
鑑賞刀は以下の通りです。

一号刀 相州綱広

倶利伽羅の彫りの特徴から相州に見れば、良いとの事でした。

二号刀 坂倉言之進照包













寛文新刀の姿に濤乱刃、決め手は、横手に三つの互の目。

三号刀 古備前 正恒












身幅や刃文からは、一見すると古備前に行きにくいが、鎬に掛かる地斑映りや沸づく刃文がヒント。

四号刀 秀寿 (清麿)








重ね厚く鎧通しの様ですがここまで厚く重ねがあるものは末物ではあり得ない、足も長く入り新々刀の要素を感じる。相州伝の作意の高い作品から清麿にまず行くべき。

五号刀 無銘 行光












難問の作品で、各地に札が分かれました。
まず強い地鉄から大和伝・相州伝に、大和伝なら鎬筋が高く帽子も焼詰となる物が多く、棟の形状が三つ棟になる所から相州伝へ、おとなしい刃文から行光との事でした。

今回の入札では一本入札で満点の方が出ました。石井彰先生の講評の後、天位の方に各刀の絞りこんだ行程を説明して頂きました。

今回の高得点の方、

天位 東畑広義  地位 小林昭等  人位 丹生寿男

今回の参加者は、約20名でした。                                                           四国讃岐支部 小林昭等