平成30年2月4日(日)定例新春刀剣鑑賞会を大西アオイ記念館に於いて協会より大井 岳先生を講師としてお招きをして開催されました。
場所 〒761-0302 香川県高松市上林町148番地 電話 087-880-7888
時間 11:00~12:00 初心者講座
13:00~13:15 誌上鑑定
13:15~15:00 鑑賞会、鑑定入札
15:00~15:30 鑑定刀解説
香川ではめったに降らない雪に阻まれ、会員の出足に影響があるのでは懸念しましたが20名余が集まり、そこここで刀剣談義が始まりました。
支部長挨拶に続いて初心者講座、誌上鑑定の検討と進み、メインの鑑賞会となりました。
当日は協会本部から大井先生が講師としておいでくださり、ご指導いただきました。
鑑賞会に用意された五口の鑑定刀は次のとおりです
一号刀 太刀 古備前国綱 (こびぜんくにつな)
二号刀 刀 運寿是一(うんじゅこれかず)
三号刀 脇指 和泉守国貞(いずみのかみくにさだ 親国貞 おやくにさだ)
四号刀 太刀 来国光 (らいくにみつ)
五号刀 太刀 長光(ながみつ)
鑑定に挑戦する会員 ウーン 誰かなぁ? 何時も迷うんだよねぇ?
体配(姿のこと)、地金(じがね)、刃文(はもん)を詳細に検討しています
入札は三本入札(各刀の入札を三回行うことが出来る)で行われました。
天位、地位、人位は次の方々でした。
天位 小林昭等 地位 丹生寿男 人位 川股賢司、
入札鑑定後に講師の大井先生から解説がありました。
来国光を手に解説する講師
一号刀は平安時代末期(1100年代)の備前の太刀で刀の手元で反り、切っ先部分が伏す日本刀の最古期の姿を具現しています。
二号刀は新々刀(1800年代)の江戸の刀で、重ねが厚く、地金(じがね)は鏡を見るように無地風です。作られた時代が若いことが想像されます。
三号刀は菖蒲の葉のような姿をした、慶長新刀(1600年前後)の脇差でした。この時代を代表する刀工、国広(くにひろ)に近似した一口でした。
四号刀は鎌倉時代末期(1300年代)の太刀でした。身巾が広くガッチリしており、将軍綱吉が側用人柳沢吉保に下賜したものとかで、堂々としたものでした。
五号刀は鎌倉時代中期(1260年前後)の太刀。細身、直刃(すぐは)ですが、備前刀の見どころである乱れ映りが手元から物打ち(切っ先部分)まで立っていました。軽くて手入れのし易い小振りの名品はいいものです。