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【刀剣Q&A】6.刀剣の手入れの方法

  1. 手入れ道具を用意する。
  2. 刀の油をとる奉書紙と、打粉を拭う紙とは必ず使い分けること。
  3. 刀剣は刃を上にして、切っ先部分を幾分下げて持ち、鯉口を切り、静かに抜く。抜いたあとは鞘袋を折って鞘口を保護する。
    これは鞘にゴミ等が入ることを防ぐためである。
  4. 刀剣の手入れは 雨、風の日は手入れしないようにすることが必要である。これは、湿気、ゴミ等から刀剣を守る意 味がある。
  5. 刀剣を手に持ち、目釘抜きで目釘を抜く。
    次に柄の下の方を持ち、反対の手を拳に替え、軽く手首をタタク。
    この時、切っ先は人のほうに 絶対に向けないこと。短刀の場合であれば飛び出すこともあるので注意が肝要。
  6. 次に、ハバキを下ろす。ハバキをはずし、茎の錆びた部分を持つ。刀剣の手入れの際にはしゃべらない。ツバをかけない。
  7. 油取り用拭い紙で、ハキ溜まりをとる。区部分は上から下へ、その後、下から上へ数回繰り返す。
  8. 打粉を打つ。打粉は鎬に、鎬筋に打つ。刃にはあてない。下から上へ拭って行く。
  9. 刀の鑑賞に当たっては、袱紗を持つ。刀の中茎を直角に立てて、体配を、反りの具合を観る。元巾、先巾の差を見る。地金を見る。上から見る。文様を見る。裸電球で下から上へ、上から下へ、 この時袱紗を棟にあてること。刃には当てない。 帽子を見る。茎の銘を見る。やすり目を見る。
  10. 鑑賞が終わればもう一度打ち粉を打ちこれをきれいに拭う。
  11. 油をしみ込ませた布で塗り残しのないよう注意しながら薄く均一に油を引く
  12. 茎の手入れは油の付いている手で軽くなでる程度にし油をたくさん塗ったり、強く擦ったりすることはよくない。
  13. ハバキを付け柄に入れて目釘を差す。
  14. 鞘口をしっかり持ち棟を下にして切先をそっとあてがいゆっくりと鞘に納める。
日本美術刀剣保存協会四国讃岐支部
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